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ぶつ切りレビュー その5

徳用ウインナー

パリッと粗挽き感は薄れるが、タコさんにすれば大抵の子供は喜ぶ、スーパーの大人気商品。パリ音の代わりに響くのは、ポークビッツに届かなかった家畜たちの悲鳴だ。

たこ足配線

マトリックスのセンチネルを思わせる、複雑系と化した配線状態。パソコンヲタクたちのPC裏は大抵こんな状態だが、そもそも部屋が元からこんな状態なので、気づいても画面の美少女を見ているうちに忘れてしまう者が大半だ。

メガネ鼻パッド

レンズとツルの次に重要だが、高級なものほど存在感を忘れてしまう、いまいち影の薄い縁の下の力持ち。西洋上流階級執事たちの間では、片眼鏡の根強い人気ゆえ、さらに存在感がない。

金魚すくい

ポイの代わりにモナカを使うところは、食品なんとか協会から、お叱りを受けないのか疑問。しかしそれを言うなら、動物なんとか団体から鬼のごとき猛攻を受けるはずであるから、動物なんとか団体を差し置いて動く訳にはいかないと、躊躇しているのだろう。

アクションゲーム

殺すことが主のゲームジャンル。しばしば凶悪事件の原因とされるが、ゲームも映画も一般に浸透する以前から、同じような事件はいくらでも起きている。戦前の暗い話題を語ると、条件反射的に「左翼だ」などと喚き立てる者とは仲良くなれない。

光学ドライブ

運転中の車輪のようにディスクが高速回転することから、名づけられた。深夜のドライブが大好物だが、免許がないので誰かどこか連れてってくれたら、ガソリン代くらいは割り勘定します。

報い

鮮魚市場のような血なまぐさい臭い。行ったことないけど。「人を呪わば穴二つ」とは、呪うのに強大な精神力と体力を使わねばならないことから、呪い側も心身ともに衰弱を避けられない、という意味と解釈している。

ラーメンバーガー

メニュー発案者は、好きなものを合わせて美味しさ2倍という、極めて幼児的発想力豊かな逸材。つまり「弱火で10分なら強火で5分でいけるじゃない♪」とMAX火力にして、海原雄山を激昂の果てに脳卒中へ追い込む、ドジっ子板前と同レベルということ。

怨恨

溜まって死ぬと貞子とか伽倻子みたいになる。もっとも貞子の方は、写真集が出たり3Dになったり、登場から20年を経てアイドル的地位にまで出世したが、伽倻子は脇目も振らず正統派怨霊を守り続けている、と思いきや「貞子VS伽倻子」とかいうSF映画が実現するらしく、まことに早く100円レンタルしたい。

スタートダッシュ

小学校のマラソン大会で冒頭だけトップに躍り出るような肥満児を、刹那主義者と呼ぶ。体が液化するイメージを持つと、昆虫のようなスタート即最高速度を実現できるらしい。

歯が立たない

噛めないものの総称だが、イコール食べられないという訳ではない。コーラが歯を溶かすなどと言われているが、歯磨き粉に含まれる研磨剤のほうがエナメル質を傷つけている、という矛盾だらけの世の中に辟易している。

偶像

西洋や中東ではしばしば崇拝が禁止されるが、その代わりに磔刑図や十字架がアイコン化するなら同じじゃん、とはた目にはサイゼリヤの子供メニューの間違い探しくらい、違いを見つけるのが難しい。神道の国に生まれてよかった。

放水砲

噴水とは違い群衆を遠ざけるために使われる。そういう意味では放尿や放屁と同じなので、TPOに応じて使い分けることが肝要。先をすぼめるとウォーターカッターにもなるので、用途は幅広い。

ファックス

画像を送ることができる、固定電話機標準装備の超便利機能。ファクシミリとかいう気取った発音をする者もいるが、そういう奴は大抵スノッブなので、用心した方がいい。

レンダリング

たぶん、ザ•ブルーハーツの有名曲とはあまり関係がない、パソコン用語。画像とか映像とか、どれだけ予算をつぎ込んで凄いものを作ろうと、最後にレンダらなければ画竜点睛を欠いたも同然なのである。

クソゲー

糞みたいなゲームの俗称。操作性の悪さや内容の貧弱さに、常人であればディスクをフリスビーかカラス避けにでも使いたくなる所を、あえてそこに愛おしさを感じ、攻略に熱を上げてしまう者もいるらしく、そういった変態たちを畏怖の念を込めてマゾゲーマーと呼ぶ。

電撃王

大半のページが肌色で埋め尽くされている、成人向け雑誌。一見ただのオタク向け情報誌に見える表紙デザインゆえ、誤って購入してしまう者が後を絶たず、創刊以来順調に売り上げを伸ばしている。

ファイル共有

便利だが、多くのネットユーザーを犯罪者予備軍に招き入れてしまった、悪名高き通信技術。ネット上に一度でも流れてしまった情報は、後から決して回収することはできないという、現代社会特有の不可逆性を強固に我々に突きつける。

ネットサーフィン

イケてない人間が「サーフィンが趣味です」と言うと、「それってネットサーフィンの間違いだろ?」と後からヒソヒソ言われたりする、海でやるサーフィンとは正反対の印象を持つオタク趣味。季節を問わず、誰でも簡単に始められるので、数あるサーフィンの中でも圧倒的な人気がある。

グラフィックカード

ウエハースと一緒に袋に入っている、 キャラクター絵が描かれているカード。ラメやホログラムなど、特殊加工が絢爛に施されているものほど価値が高い。オークションでレアカードが高額で取引されたりするが、子供の趣味に大人が関わると、全くろくでもないことになるいい例。