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ぶつ切りレビュー その3

テラバイト毎秒

ものすごい情報処理能力のこと。あと数十年で人工知能が人間の能力を超えると聞いて、いよいよディストピアめいてきた未来が楽しみ。電脳化の世界よ、早く来たれ。

デリート

前の文字を消すことができる便利ボタン。マックにはデリートキーしかないので、たまに触ると混乱する。バックスペースより、削除能力に長けている印象がある。

大家族

少子化とか言われてるが、微塵もめでたいとは思わない。産めや産めやで自覚のない親が虐待とか不幸の連鎖を生む。舞い上がってる阿呆の頭を冷やすためにも、テレビなどで特集する際は、無理やり面白おかしくするのではなく、真実を伝えるべき。

印象派

シャガールやドガが好き。印象派絵画のような〜、といった比喩表現によく使われる。以前ポスターを買おうとしたことがあったが、好みの絵が少ない上に値段が高く、今だに踏ん切りがつかない。

バーコードリーダー

値段やURLを瞬時に読み取れる優れもの。しかし真なる価値を読み取ることはできないので、表示された数値に過信し、盲目になってはいけない。

音質

気にしだすといくらお金をかけても満足できなくなるらしい、ぼったくり宗教。圧縮音源を持ち歩くのが流行りの昨今では、死語になりつつある。

キャラゲー

キャラクタービジュアルがメインのゲーム。ストーリーやゲーム性はどうでもよくて、ようはファンの股間が勃ったり濡れたりすれば、高評価につながるらしい。

ターミナル

大きなガラス張りの建物を、人々が忙しなく動いている印象。家電量販店の壁が鏡張りだったりすると、歩いているだけで目がチカチカして体力を奪われる。下品なチラシや広告も目に毒。

虚しい

復讐は何も生まず、虚しいだけとよく言われるが、やったことがないので分からない。虚無とか伽藍堂とか、似たような言葉には素敵な響きがある。

収集

大枚をはたいて収集に精を出しても、その物が地球上にあるのは変わらず、あの世に持っていくこともできない。つまり所有というのは、いま自分の近い場所にある、というそれだけなのだ。そんなことに気づかない人が意外と多い。

入道雲

夏に青空に浮かばせたのを背景に、堤防とかを歩いてみたくなる。またはアイスコーンの上に乗せて、食べてみたくなる。山奥の仙人のように、雲を食べて生きていけたらいいのに。

プロゲーマー

幼い頃からゲーム全般が下手で、雲の上のような存在に感じるが、特に憧れはない。ゲームって下手だと攻略に時間がかかる上に、クリアできなければ何も得られないという、極めて理不尽な代物。

ハムレット

おいしそうだが食べ物とは関係がないらしい。しかし、無駄に格調高く堅苦しそうで、どう違うのか調べる気にはならない。

ヒートアイランド

気温が高いため放っておいてもバナナなどが育つから、誰も働かなくなることが問題視されている現象。物やサービスが蔓延する、過剰に便利な今の世の中に、足りないものが眠っている。

無力感

あらゆるスポーツや体術において脱力が大事とされているが、恐らくそれとは違うもっと精神的な現象。

ハンカチ

涙を拭うことはできるが、その原因を覆い隠すには小さすぎる、無力な布切れ。洗浄後の手や額の汗を拭くが、時折鼻をかむ人もいて、使い方によってはポケットにしまう気をなくす。

太陽

何億度もあって、黒点とかいう領域が存在する。海が万物の母なら父と言うべきか。図鑑などで地球と並ぶと、非常なインパクトで宇宙のスケールの大きさを教えてくれる。

優先順位

女性の裸を見ると、まずおっぱいに目がいき、続いてくびれ、腰まわり、脚、つま先、と徐々に視線が下がっていく。すなわち相対性理論。

錯覚

眼ではなく脳で見ている、ということをまざまざと思い知らされる現象。幼い頃はこの手の本をよく見かけたが、今でもあるのだろうか。エッシャーの絵とか好きで画集を持っていたりする。

普段からチラつかせている者ほど無能だという便利な判断基準。滑らかなくらいが体をかくのにちょうどいい。ところで鋭い爪を持つ猛禽類などは、痒くなったときどうしているのだろう。

激昂

アルコール摂取によって陥りやすい人が多くなる。だからぼくは、葉っぱなんかよりお酒を規制するべきだと常々思っている。怒るのも、怒られるのと同じくらい体力がいる。そんな元気はぼくにはいらない。

メモ帳

冊子状のものを思い浮かべるが、近頃はアプリで使う人の方が多そう。ぼくも今、アプリのメモ帳にこれを書いている。でも、隅っこにパラパラ漫画を描いたりとか、できないんだよね。

3階

運が悪ければギリギリ死ねそうな高さ。かといって絶景というわけでもなく、エレベーターでも階段でも面倒な、中途半端な距離。

悪あがき

見る人や角度によって、ねばり強いとか根性がある、とか評価されたりする。さっさと見切りをつける判断力がないと、気づいた時には肩まで浸かって抜け出せなくなる。

綺麗

基本的に好き。汚いの反語のように思われがちだが、実は二つは表裏一体なのだ。木漏れ日とか天使の梯子とか、形を持たない美しいものに、人は名前をつけたがる。